船舶売買代金を「3 Banking Days以内」にノルウェーのエスクロー口座から支払う義務について、最終日の期限がノルウェー時間の午前0時か、Banking Daysの定義に含まれる最も西側の地域であるハワイ時間の午前0時かが争われた。仲裁廷は、Banking Daysの定義に複数の国・地域が列挙されていたことから、買主にはハワイ時間の午前0時まで支払猶予があり、売主によるノルウェー時間午前0時直後の解除は早すぎると判断した。これに対し商事裁判所は、Banking Daysの定義は、どの日を銀行営業日として数えるかを定めるものにすぎず、1日の開始・終了時刻を定めるものではないと判断した。特段の合意がない限り、期限は履行場所の現地時間によるべきであり、本件の支払場所はノルウェーであった。その結果、買主は9月8日のノルウェー時間午前0時までに支払う必要があり、仲裁判断は法律上誤りであるとして、売主の上訴が認められた。