Unity Ship Group SA v Euroins Insurance JSC(The Happy Aras)[2026] EWHC 7 (Admlty)

座礁事故後に船主が求めた共同海損分担金について、本船の不堪航性を理由に貨物保険者が支払いを拒否できるかが争われた。 保険者は、本船には適切な航海計画がなく、船長も能力を欠いていたため、船主がHague Rules上の堪航性確保義務を尽くしていないと主張した。裁判所は、航海計画には複数の不備があったものの、その計画どおり航行していれば座礁は生じなかったため、航海計画の欠陥自体は事故原因となる不堪航性   続きを読む…

Herculito Maritime Ltd v Gunvor International BV (The Polar) [2024] UKSC 2

ソマリア海賊に拿捕されたPolarの解放のため支払われた身代金について、船主側保険者が貨物関係者に共同海損分担金を請求できるかが争われた事案である。用船契約では、アデン湾航行に必要な追加戦争保険料及び誘拐・身代金保険料を用船者が負担していた。貨物側は、この保険料負担条項により、当事者は損失を保険者に負担させる「保険コード」を設けたのであり、船主側保険者には代位請求権がないと主張した。 最高裁は、契   続きを読む…

Star Axe I LLC v Royal and Sun Alliance Luxembourg SA and Others [2023] EWHC 2784 (Comm)

Congenbill 1994形式の船荷証券における「共同海損はYork-Antwerp Rules 1994又はその後の修正に従う」との条項が、2016年版York-Antwerp Rules(YAR 2016)まで取り込むかが争われた事案である。Star Antaresが航海中に水中の物体へ接触したため共同海損が宣言され、船主はYAR 1994の適用を、貨物保険者はYAR 2016の適用を主張   続きを読む…