The Kiveli v The Afina I [2026] EWCA Civ 251

両船の関係が正面衝突状況としてRule 14の適用を受けるか、それとも横切り状況としてRules 15~17が適用されるかが争われた。 控訴院は、両船はほぼ反航する針路にあり、衝突のおそれが生じた時点でRule 14が適用されたと判断した。Rule 14(b)は固定的な角度基準を定めるものではなく、他船のマスト灯が一直線又はほぼ一直線に見える場合、又は両舷灯が見える場合のいずれかで足りるとされた。   続きを読む…

Virgin Media Wholesale Ltd v Owners of the Lida Suzanna [2025] IEHC 493

ホタテ漁船の浚渫具が海底通信ケーブルを損傷したとして、漁船側に過失責任が認められるかが争われた。 裁判所は、船舶の航跡、通信障害の発生時刻、海底で何かに引っ掛かった状況および損傷形態から、Lida Suzannaの浚渫具が露出していたケーブルを損傷したと認定した。漁船側は、漁業は適法な活動であり、ケーブル所有者が十分な深さに埋設すべきであったと主張した。しかし、漁業と海底ケーブルの設置はいずれも適   続きを読む…

Monford Management Ltd, Owners of The Kiveli v Afina Navigation Ltd, Owners of The Afina I [2025] EWHC 1185 (Admlty)

夜間に反航する2隻が衝突した事故について、Collision Regulations上のhead-on situation又はcrossing situationのいずれに当たり、各船の過失をどのように配分すべきかが争われた。 裁判所は、両船はほぼ反対方向に進み衝突のおそれがあったため、Rule 14のhead-on situationに該当し、双方が早期かつ明確に右転すべきであったと判断した。R   続きを読む…

SD Rebel BV and Another v Elise Tankschiffahrt KG [2025] EWHC 376 (Admlty)

座礁した内航タンカーStelaをタグVB Rebelが約45分で離礁させた作業が海難救助に当たるか、その報酬額およびオランダ訴訟を差し止めるべきかが争われた。 裁判所は、潮位低下に伴い本船が回頭して船体外板を損傷する現実的危険があり、自力離礁も困難であったため、合理的な船長であれば有償の救助を拒まない状況にあったと判断した。船長がSafe Delivery Certificateに署名したことも救   続きを読む…

Owners of the X-Press Mahanada v Owners of the Burgan [2025] EWHC 721 (Admlty)

2019年6月14日、バングラデシュ・チャットグラム港への航路上にある狭水道の屈曲部で、入航中のコンテナ船X-Press Mahanada(XPM)と出航中のプロダクトタンカーBurganがほぼ正面衝突した事故について、各船の過失割合が争われた事案である。Burganは水路中央線より左側の反対側水域を航行しており、直前にはバングラデシュ陸軍の水陸両用艦Shakti Sanchar(SS)が両船間を   続きを読む…

The MV Hua Sheng Hai and The MV Kirrixki; Rochelaise de Peche SA v Owners and All Persons Claiming an Interest in the MV Hua Sheng Hai [2024] IEHC 182

アイルランド南西沖の公海上で、大型ばら積船Hua Sheng Haiとフランス籍漁船Kirrixkiが衝突した事故について、双方の過失割合が争われた事案である。両船は互いに、見張り、レーダー利用、灯火、針路・速力の保持及び避航措置に関する国際海上衝突予防規則違反を主張した。準拠法はアイルランド法とされ、同規則上の慎重な船員としての基準に照らして責任が判断された。 裁判所は、Kirrixkiに重大な   続きを読む…

SMIT Salvage BV and Others v Luster Maritime SA and Another (The Ever Given) [2024] EWCA Civ 260

スエズ運河で座礁したEver Givenの離礁作業について、SMITと船主との間に報酬条件を定めた契約が成立していたか、それとも契約のない救助として1989年海難救助条約に基づく救助報酬を請求できるかが争われた事案である。SMITは人員、機材及び曳船を投入して離礁に貢献したが、船主は、2021年3月26日のメール交換により技術支援契約が成立していたと主張した。 問題となったメールでは、SCOPIC   続きを読む…

Denver Maritime Ltd v Belpareil AS (The Kiran Australia and The Belpareil) [2024] EWHC 362 (Admlty)

バングラデシュ・チッタゴン沖の錨地で、錨泊中のばら積船Belpareilが走錨し、同じく錨泊中のKiran Australiaと衝突した事故について、両船の過失割合が争われた事案である。Belpareilは機関不調のためKiran Australiaへ接近し、一度は離れたものの、再び機関が停止して衝突した。 裁判所は、Belpareilが危険な状況を作り出した主たる責任を負うと判断した。船舶が走錨   続きを読む…

Bumi Jaya Salvage & Engineering Sdn Bhd v Brave Worth Shipping Co Ltd (The Kmax Pro) [2023] SGHCR 21

火災・座礁したKmax Proの貨物揚げ及び軽荷作業について、BIMCO WRECKSTAGE 2010に基づく段階払い契約を締結したものの、船主が前払金の一部しか支払わず、また有害廃棄物処理業者を手配しなかったため作業が中断された事案である。請負業者は欠席判決を取得したが、船主はこれを取り消すよう求めた。 裁判所は、WRECKSTAGE 2010は、日額払いのWRECKHIREと、全作業完了時に   続きを読む…

Owner of the Vessel “Navigator Aries” v Owner of the Vessel “Leo Perdana” [2023] SGCA 20

インドネシア・スラバヤ海峡の狭水道を反航していた液化ガスタンカーNavigator Ariesとコンテナ船Leo Perdanaが衝突した事故について、COLREGs違反と過失割合が争われた事案である。両船は左舷対左舷で行き会うことを合意していたが、Leo Perdanaが右舷側岸壁との流体力学的相互作用により左舷へ大きく偏向し、Navigator Ariesの進路に入り込んで衝突した。 控訴院は   続きを読む…