Songa Product and Chemical Tankers III AS v Kairos Shipping II LLC [2025] EWCA Civ 1227

船主側保証人の倒産事由により裸傭船契約が途中解約された後、傭船者が本船をどこまで回航して船主に返還すべきかが争われた。船主は、契約条項上、本船の現在地又は次港だけでなく、船主にとって「便利な港又は場所」で再占有できるとして、米国西岸からクロアチアまで回航するよう求めた。傭船者は、船主は解約時の寄港地で速やかに本船を引き取るべきであると主張した。 控訴院は、契約終了後は本船が傭船者の営業上の支配を離   続きを読む…

Ceto Shipping Corporation v Savory Shipping Inc(The Victor 1)[2025] EWHC 2033 (Comm)

裸傭船期間の満了時に、傭船者が本船の所有権を取得するための契約条件を満たしていたかであった。所有権移転には、傭船料、管理費その他の未払金がすべて支払われていることが必要とされていた。傭船者は、管理会社の保険手配上の違反や、イラン産ガソリンを輸送する航海の不実施を理由として管理契約を解除したため、管理費等の支払義務は残っていないと主張した。 裁判所は、保険手配上の違反は認めたものの、傭船者の解除は契   続きを読む…

Ocean Clap Shipping Ltd v Global Offshore Services BV [2025] EWHC 1591 (Comm)

裸傭船者の支払停止後、当事者間の行為により、裸傭船契約と保証契約を終了させ、債務を清算する包括的合意が成立したか、また保証請求を保証期間内に提起する必要があるかが争われた。傭船者は、2016年以降、船主が実質的に本船を取り戻し、自らは技術・商業管理のみを行う新たな合意が成立し、既存債務もゼロにされたと主張した。 裁判所は、行為による契約成立には、既存契約上の権利義務では説明できない明確な行動が必要   続きを読む…

SY Roro 1 Pte Ltd and Another v Onorato Armatori Srl and Others [2024] EWHC 611 (Comm)

2隻のROROフェリーについて、船主とグループ会社間で締結された連続する裸用船契約のうち、船主とのヘッド・チャーターが支配権変更を理由に終了した場合、サブ・チャーター及びサブ・サブ・チャーターも当然に終了するか、また各用船者が没収救済を受けられるかが争われた事案である。 裁判所は、ヘッド・チャーターの終了が常に下位の用船契約を当然終了させるとの一般原則は採用せず、契約全体の構造と当事者の合意内容に   続きを読む…

JOL and Another v JPM [2023] EWHC 2486 (Comm)

2隻の船舶を裸用船した用船者について、保証会社グループの持株比率低下が契約上のTermination Eventに該当するとして、船主が用船契約を解除し、本船の即時返船を求めた事案である。紛争はLMAA仲裁に付されていたが、船主は仲裁判断を待たず、Arbitration Act 1996第44条に基づき、裁判所に対して本船の返船又は返船のための一切の措置を命じる暫定命令を求めた。 裁判所は、まずL   続きを読む…