JOL and Another v JPM [2023] EWHC 2486 (Comm)

2隻の船舶を裸用船した用船者について、保証会社グループの持株比率低下が契約上のTermination Eventに該当するとして、船主が用船契約を解除し、本船の即時返船を求めた事案である。紛争はLMAA仲裁に付されていたが、船主は仲裁判断を待たず、Arbitration Act 1996第44条に基づき、裁判所に対して本船の返船又は返船のための一切の措置を命じる暫定命令を求めた。 裁判所は、まずL   続きを読む…

The Owners and/or Demise Charterers of the Ship “Edzard Schulte” v The Owners and/or Demise Charterers of the Ship “Setia Budi” – High Court of Malaya at Kuala Lumpur (Ong Chee Kwan J) – 2 August 2023

錨泊中のEdzard Schulteに、曳船Setia Budi等が曳航していたバージSetia Station 2が衝突した事故について、Edzard Schulte側が海事先取特権に基づきSetia Budiを差し押さえたところ、同船所有会社に会社法上の訴訟禁止命令(Restraining Order)が発令されていたことから、対物訴訟の継続に裁判所の許可が必要かが争われた事案である。 裁判所   続きを読む…

JB Cocoa Sdn Bhd and Others v Maersk Line AS [2023] EWHC 2203 (Comm)

ナイジェリアからマレーシアへ運送されたカカオ豆が、揚荷後コンテナ内に長期間留置された結果、結露及びカビによる損傷を受けたとして、貨物関係者がMaerskに損害賠償を求めた事案である。裁判所は、貨物は船積時には良好な状態であり、損傷は揚荷後からデバンニングまでの長期コンテナ保管によって生じたと認定した。 JB Cocoaについては、損傷発生時に貨物の所有権又は占有権原を有していたことを立証できず、不   続きを読む…