UBS AG v Owner of the Vessel “Chloe V”; Koch Shipping Pte Ltd (intervening) [2025] SGHC 142 – High Court of Singapore (Justice S Mohan) – 28 July 2025

融資銀行が新たな定期傭船契約を承認しつつ、傭船者に対するLetter of Quiet Enjoyment(LQE)の発行を拒否したことが、抵当権者としての裁量権濫用に当たるかが争われた。船主は、融資契約の条項により銀行には傭船契約を承認する裁量があり、その裁量には合理的かつ誠実に行使すべきBraganza義務が伴うため、LQEの拒否は不当であると主張した。 裁判所は、当該条項は、一定の傭船契約を   続きを読む…

LMLN London Arbitration 10/25 

最終用船料精算において、①送金時に控除された銀行手数料を誰が負担するか、②船長が安全上の理由から海南海峡を通航しなかったことを理由に、傭船者が用船料を控除できるかが争われた。 仲裁廷は、用船料は全額が船主口座に着金する必要があり、送金途中で控除された銀行手数料は傭船者が負担すべきと判断した。また、海南海峡ではレーダーや投錨の使用制限、多数の漁船、漂流漁網による衝突・推進器損傷の危険があり、中国当局   続きを読む…

LMLN London Arbitration 9/25 

未払売主から貨物引渡しを止めるよう通知を受けた後、船主が事実関係と法的リスクを確認するため本船を揚地沖で一時停止させた期間について、傭船者がoff-hire控除できるかが争われた。 仲裁廷は、船主は傭船者の航海指図に直ちに従う義務を常に負うものではなく、指図の適法性や貨物に関する誤渡しリスクを確認するため、合理的な期間調査を行うことができると判断した。週末を含む約2.4日間の停止は長すぎず、用船料   続きを読む…