Mediterranean Shipping Co SA and Others v Interglobal Technologies Ltd and Others [2025] EWHC 1464 (Comm)

英国裁判所の専属管轄条項を含む船荷証券に基づく紛争について、荷受人がナイジェリアで提訴・船舶差押えを行ったことから、anti-suit injunctionおよびanti-anti-suit injunctionを認めるべきかが争われた。

裁判所は、船荷証券はMSCのウェブサイト上の標準約款を有効に取り込み、そこに英国法および英国高等法院の専属管轄条項が含まれていたと判断した。また、Interglobalは記名荷受人として貨物の引渡しを受け、さらにナイジェリア訴訟で船荷証券上の権利を主張していた。そのため、Carriage of Goods by Sea Act 1992に基づき、当初から契約当事者であったのと同様に、専属管轄条項にも拘束されるとされた。ナイジェリア法上、外国管轄条項が無効となる可能性があるとの主張については、本契約は英国法準拠であり、管轄条項の有効性も英国法によって判断されるため、抗弁とはならない。MSCのナイジェリアでの条件付出廷も、同国裁判所の管轄を受諾したものではなかった。Interglobalはナイジェリア訴訟を取り下げたが、再提訴しないとの確約を拒否しており、将来、英国裁判所の差止命令を妨げる手続を再度行う現実的な危険があると判断された。その結果、ナイジェリア訴訟を禁止するanti-suit injunctionが維持され、さらに現地でその差止めを妨げる命令を求めることを禁止するanti-anti-suit injunctionも認められた。費用についても、専属管轄条項違反を理由にindemnity basisでの負担が命じられた。