Owners of the X-Press Mahanada v Owners of the Burgan [2025] EWHC 721 (Admlty)

2019年6月14日、バングラデシュ・チャットグラム港への航路上にある狭水道の屈曲部で、入航中のコンテナ船X-Press Mahanada(XPM)と出航中のプロダクトタンカーBurganがほぼ正面衝突した事故について、各船の過失割合が争われた事案である。Burganは水路中央線より左側の反対側水域を航行しており、直前にはバングラデシュ陸軍の水陸両用艦Shakti Sanchar(SS)が両船間を   続きを読む…

Marina Developments Ltd v Owners of SY Explorer [2024] EWHC 3531 (Admlty)

2023年Ocean Globe Raceに参加した14隻の帆船について、マリーナ運営会社MDLが相当額の係留料を請求し、そのうち1隻であるSY Explorerを全額の担保として差し押さえた事案である。被告は、係留はスポンサー契約の一環として無償であった、又は契約当事者は自身ではなく豪州法人Ocean Frontiers Pty Ltdであったと主張した。 裁判所は、被告自身が「無料係留の提供は   続きを読む…

Bunge SA v Pan Ocean Co Ltd (The “Sagar Ratan”) [2025] EWHC 193 (Admlty)

定期用船中の本船が中国・営口港で乗組員4名の新型コロナ感染により入港を拒否され、韓国・蔚山へ航行して乗組員を交代したため生じた遅延期間について、オフハイヤーとなるかが争われた事案である。用船者は2022年3月31日から4月14日までの傭船料等を控除し、仲裁廷は用船者の主張を認めたため、船主が法律問題として上訴した。 裁判所は、BIMCO感染症条項にいう「Affected Area」とは、疾病を理由   続きを読む…

Tanga Pharmaceuticals Plastics Ltd and Others v Emirates Shipping Line FZE [2025] EWHC 368 (Comm)

機関故障後に救助及び共同海損が発生した貨物について、荷主らが運送人に救助料等の補償を求めたところ、船荷証券上の請求期限により時効消滅したかが争われた事案である。船荷証券のClause Paramountは、ヘーグ・ルールを契約上取り込み、同ルール第3条6項は貨物引渡しから1年の出訴期限を定めていた。他方、Clause 18は一定の請求を20日以内に書面通知すべきこと、また訴訟は請求書が実際に送達さ   続きを読む…

Jonathan John Shipping Ltd v Continental Shipping Line Pte [2025] SGHC 34

定期用船契約の不当解除を理由として損害賠償を求めるロンドン仲裁に関連し、船主がシンガポールの用船者に対して全世界的資産凍結命令を申し立てた事案である。用船者は、予定された入渠工事が長期化したことを理由に契約を解除したが、船主は解除に正当な根拠がないと主張した。 裁判所は、LMAA仲裁廷には暫定的な差止命令を発する権限がないため、シンガポール裁判所が保全処分を命じることができるとした。その上で、入渠   続きを読む…