SD Rebel BV and Another v Elise Tankschiffahrt KG [2025] EWHC 376 (Admlty)

座礁した内航タンカーStelaをタグVB Rebelが約45分で離礁させた作業が海難救助に当たるか、その報酬額およびオランダ訴訟を差し止めるべきかが争われた。

裁判所は、潮位低下に伴い本船が回頭して船体外板を損傷する現実的危険があり、自力離礁も困難であったため、合理的な船長であれば有償の救助を拒まない状況にあったと判断した。船長がSafe Delivery Certificateに署名したことも救助作業の存在を裏付けた。救助作業自体は短時間かつ比較的単純であったが、タグは事故直後に迅速に現場へ向かい、専門的かつ効果的に危険を除去した。船舶と貨物の合計救助価額、危険の程度、成功の度合いおよび救助活動を奨励する政策を考慮し、救助報酬は90,000ポンドとされた。このうち本船所有者の負担割合は76.71%、すなわち69,039ポンドとされた。また、Certificateにはロンドンで英国法に従い紛争を解決するとの条項があり、船長が単なる受領書と理解していたとの主張や「London」とのみ記載されていたことによる不確定性は認められなかった。その結果、英国裁判所の管轄合意は有効であり、これに反して提起されたオランダ訴訟を禁止するanti-suit injunctionも維持された。