Bumi Jaya Salvage & Engineering Sdn Bhd v Brave Worth Shipping Co Ltd (The Kmax Pro) [2023] SGHCR 21

火災・座礁したKmax Proの貨物揚げ及び軽荷作業について、BIMCO WRECKSTAGE 2010に基づく段階払い契約を締結したものの、船主が前払金の一部しか支払わず、また有害廃棄物処理業者を手配しなかったため作業が中断された事案である。請負業者は欠席判決を取得したが、船主はこれを取り消すよう求めた。 裁判所は、WRECKSTAGE 2010は、日額払いのWRECKHIREと、全作業完了時に   続きを読む…

Herculito Maritime Ltd v Gunvor International BV (The Polar) [2024] UKSC 2

ソマリア海賊に拿捕されたPolarの解放のため支払われた身代金について、船主側保険者が貨物関係者に共同海損分担金を請求できるかが争われた事案である。用船契約では、アデン湾航行に必要な追加戦争保険料及び誘拐・身代金保険料を用船者が負担していた。貨物側は、この保険料負担条項により、当事者は損失を保険者に負担させる「保険コード」を設けたのであり、船主側保険者には代位請求権がないと主張した。 最高裁は、契   続きを読む…

Marchand Navigation Co v Olam Global Agri Pte Ltd and Another [2023] SGHC 339

定期用船者Sincoが支払うべき燃料代を船主Marchandが立替払いした後、Sincoが航海用船者Olamに対して有する滞船料債権について、NYPE第18条に基づく船主の先取特権が及ぶかが争われた事案である。OlamはSincoに19万112米ドルの滞船料を負担していたが、MarchandとSincoの双方から支払を求められたため、その帰属が問題となった。 裁判所は、第18条が「本用船契約に基づ   続きを読む…

Owner and/or Demise Charterer of the Vessel “A Symphony” v Owner and/or Demise Charterer of the Vessel “Sea Justice” [2023] SGHCR 24

中国・青島沖でA SymphonyとSea Justiceが衝突し、船体・貨物損害及び油濁事故が発生したことから、A Symphony側がシンガポールで対物訴訟を提起し、Sea Justiceを差し押さえた一方、双方が中国でも責任制限基金を設立して衝突責任を争っていた事案である。Sea Justice側は、シンガポール訴訟の停止、差押命令の取消し及び担保返還を求めた。 裁判所は、Spiliadaの   続きを読む…