Bumi Jaya Salvage & Engineering Sdn Bhd v Brave Worth Shipping Co Ltd (The Kmax Pro) [2023] SGHCR 21

火災・座礁したKmax Proの貨物揚げ及び軽荷作業について、BIMCO WRECKSTAGE 2010に基づく段階払い契約を締結したものの、船主が前払金の一部しか支払わず、また有害廃棄物処理業者を手配しなかったため作業が中断された事案である。請負業者は欠席判決を取得したが、船主はこれを取り消すよう求めた。

裁判所は、WRECKSTAGE 2010は、日額払いのWRECKHIREと、全作業完了時に一括払いとなるWRECKFIXEDの中間的な契約であり、あらかじめ定めた各作業段階の達成に応じて報酬が発生する形式であると整理した。その上で、82万5,000米ドルの前払金は契約締結後3日以内に無条件で支払うべきもので、作業成果には依存しないとした。

したがって、未払前払金及び契約利息については請負業者の請求が認められた。他方、第2回支払は第1及び第2船倉の乾燥貨物の揚荷完了が条件であったが、第1船倉では約10%しか揚荷されていなかった。有害廃棄物処理業者の不在により作業継続が可能であったかについて争う余地があるため、第2回以降の支払には一応の抗弁が成立するとされた。

また、待機していた曳船費用についても、汚染物質の流出により曳船が必要となったとの証拠がなく、船主には抗弁の余地があった。船主が訴訟を故意に無視したとも認められなかったため、欠席判決は未払前払金及び利息を除く部分について取り消された。