Allseeds Switzerland SA v Intergrain SA [2025] EWHC 2788 (Comm)

CIF売買において売主が手配した貨物保険について保険者が保険金請求を拒絶した場合、それだけで売主の有効な保険を付保すべき義務への違反が成立するかが争われた。貨物は揚地到着時に損傷しており、売主は航海前に保険証券を取得していなかった。その後発行された保険証券についても、保険者は既発生の損傷が告知されていなかったとして、保険を無効として保険金支払を拒絶した。

仲裁判断は、保険者が補償を拒絶したことなどから、売主は有効な保険を提供していなかったと判断した。しかし裁判所は、CIF買主が売主の保険付保義務違反を立証するには、保険者が単に請求を拒絶した、又は保険の取消しを主張したことだけでは足りないと判断した。保険が法的又は事実上、実際に無効・取消可能その他の理由で有効でなかったことを立証する必要がある。同様に、保険者が請求を拒絶し得る理由が存在した可能性だけでも不十分であり、その理由により保険が実際に無効であったとの判断が必要である。その結果、仲裁廷が正しい法的基準を適用して再検討できるよう、仲裁判断は取消しではなく差し戻された。